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「固まってしまう子」への対処法②

こんにちは。算数教師のさいとうです。

念のためもう一度御説明いたしますと、
「固まってしまう子」・・・難しい問題を前にして、何もできずに手が止まってしまう子
のことです。

きのうに続いて「固まってしまう子への対処法」について考えていきます。
以前ご紹介した問題を例に考えていきましょう。


【問題】
AとBの2つの整数があり、合計は50です。
AをBでわると商が3であまりが2になります。
このときAとBはそれぞれいくつですか。

  
この問題を前に完全に固まってしまった子にどのような声をかければいいのでしょうか。 
以下に、ひとつの例を紹介します。
ただしこれが誰に対しても正解というわけではありません。
生徒ごとに正解がありますので、あくまで参考と言うことでご紹介いたします。

 
例えば、数式を書いて考えるのが得意なタイプであれば、
先生:「このわり算を式に表すことはできるかな?」と投げかけます。
生徒:「A÷B=3・・・2」としますが、ここでまた固まります

しばらく様子をうかがっても何ともなりそうにない場合、

先生:「もしB=5だとしたら、Aはいくつになるかな?」と投げかけます。
生徒:「17です」
先生:「どうやって求めたの?」
生徒:「5×3+2=17と求めました」
 
Bをいろいろな数字に置き換えて、何度かAを求めさせてもいいかもしれません。
ここでピンと来てくれればいいのですが、難しいときもあります。

先生:「結局Aを求めるためにはBをどうすればいいのかな?」
   (つまり
AとBはどういう関係なのかな?)
生徒:「3倍して2をたせばいい。・・・あっ!!」

ここでようやく気づいてくれました。
「A÷B=3・・・2」=「AはBの3倍より2大きい」だということに!
「結局、分配算なんだ!」と気づけばあとはもう大丈夫です。
 
 
図で考えるのが得意な子であれば、
「わり算の様子を図にしてみることはできるかな?」
と投げかけてみるといいかもしれません。
(最初から「線分図にしてみると」とは言わない方がいいでしょう)


「そんな面倒なことせずに、さっさとやり方を教えて、残った時間で類題をたくさん解かせればいいじゃないか?」
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに最初から「AはBの3倍より2大きい」と教えてしまった方が教師にとっても生徒にとっても楽です。
しかし私は極力、さきほど書いたような手順を踏んで、生徒自身に気づかせるようにしています。
(もちろん時間の都合もあるので、毎回必ずできるわけではありませんが・・・)
なぜなら生徒に「自分の頭を使って考えてほしい」からです。
頭は使えば使うほど、どんどん良くなっていくのです!


さいとう


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さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
大田区にある中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。
2015年夏に開校しました。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~雪が谷大塚~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。
 

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「固まってしまう子」への対処法①

こんにちは。算数教師のさいとうです。

分からない問題にぶつかったときに、
「何をしていいのか分からずに、手が動かなくなってしまう」
このような子が「固まってしまう子」です。

これをお読みの方にぜひともお伝えしたいのが、
(算数では)「手を動かしている=頭を使って考えている」ということです。

身近に算数ができる人がいれば、その人が問題を解いているところをこっそり覗いてみてください。(もちろんテスト中はダメですよ!)
とにかく手を動かして考えているはずです。

逆に言うと「手が止まっている=思考も止まっている」ということです。
一度でも固まってしまうと、もうその問題は解けません。
固まり状態から復活して正解をたたき出す、なんてことはほとんどないのです。


ですから、私たちがやらなければならないのは
「手を止めさせないこと」すなわち「手を動かすように促すこと」です。
より正確に言うと「手を動かすきっかけになるようなヒント」を与えるのです

明日は具体例を挙げて御説明いたします。


さいとう

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授業へのこだわり⑤(「結果」だけでなく「プロセス」にもこだわる)

こんにちは。算数教師のさいとうです。
今日の内容は「授業へのこだわり」というより「指導全般へのこだわり」と言った方がいいかもしれません。

私が塾教師として大事にしているのは「結果」だけでなく「プロセス」にもこだわるということです。
より正確に言うと次のようになります。
「結果」が絶対に必要な場面では結果にこだわり、そうでない場面では「プロセス」の方にこだわる。

結果が必要な場面としていちばん分かりやすいのは「入試本番」でしょう。
私は、入試で結果を出すことに全身全霊をかけます。
(ここにこだわれない塾や、塾講師には存在価値はありません)

ただし、それ以外の場面ではプロセスの方に重点を置いています。
「とにかく結果だ!」とばかりに、結果ばかりを見ていると、大事なものを見落とす可能性があるからです。

模試の結果は気になりますが、結果だけ見て「良かった」「悪かった」と言っていても次につながりません。
●模試に向けての準備は適切だったか
●試験中の時間の使い方は適切だったか
結果にこだわらなくてもいい場面だからこそ、プロセスの振り返りに力を入れたいのです。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
元プロ野球監督の野村克也さんが使って有名な言葉ですが、もともとは江戸時代後期の平戸藩主、松浦静山という人の言葉だそうです。

たまたま成功することはあるけど、たまたま失敗することはない。
失敗には必ず、その失敗にいたった原因があるはずだ。

ということですが、ここから言えるのは次の2つだと思います。

①失敗には必ず原因があるので、きちんと究明すること
②たまたま成功したときほど注意すること

①については、このブログでもよく話題に挙げていますので割愛します。
②については、本当に気をつけなければなりません。たまたま成功したのを実力だと勘違いしてしまうと、思わぬところで足下をすくわれてしまうからです。

負けたのはプロセスが間違っていたから。
しかし、間違ったプロセスでも勝つことがある。

親や本人はどうしても結果にこだわってしまうので、このことを見落としがちです。
さらに塾教師までもが結果ばかりを見ていては困ります。
くり返しますが「結果が正しければ、その過程もすべて正しい」というわけではありません。
「今回はたまたまうまくいっただけです。プロセスのこことここが間違っていますよ」と冷静に分析できなければいけません。

思わぬ失敗をしないためには、プロセス重視の姿勢も大事なのです。
 
 
さいとう


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授業へのこだわり④(「できた!」を必ず経験させる)

こんにちは。算数教師のさいとうです。
私の授業では必ず問題演習の時間を取るようにしています。

授業のゴールは、生徒に分からせること(教えること)ではありません。
その先にある「生徒が自分の力で問題を解けるようにする」ことがゴールです。
そのためには問題演習の時間がどうしても必要なのです。

何度かお話をしていますが「分かる」と「できる」は違います。
やり方が分かったからといって、その問題が解けるとは限らないのです。
この点は十分注意しなければいけません。
生徒自身も気をつけなければならないですし、教師も注意しなければなりません。
 
生徒が説明を理解しても、そこで「もう大丈夫」と終わりにしてはいけません。
理解したら、今度は生徒が自分の力で問題を解く番です。
解けたら「できた」ということになります。
できなければ、もう一度説明をし、類似問題にチャレンジしてもらいます。
これを自分の力で解けるようになるまでくり返します。
 

この仕事に15年以上関わってきて、自信を持って言えることがあります。

「分かる」と楽しい、「できる」ともっと楽しい。
 
子どもにとって「できる」のはうれしいし、楽しいのです。
これは、算数が得意・不得意に関係なく、すべての子どもに言えることだと思います。
算数に苦手意識を持っている子でも、問題が解けるとやはりうれしそうです。
むしろ、苦手意識を持っている子ほどうれしそうにします。
これまで「できない」の積み重ねで自信を失っていても大丈夫!

「できた」の積み重ねが自信を生み、新たなチャレンジを生むのです!

子ども達に1つでも多くの「できた!」を経験させてあげたい。
私はそのことを常に意識して授業をしています。


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授業へのこだわり③(「引き出す」授業)

こんにちは。算数教師のさいとうです。
私は「引き出す授業」を心がけています。
 
基本的に、私は生徒にやり方を「教え込む」ことはしていません。
ここでの「教え込む」というのは、1から10まで手取り足取り説明してあげることをイメージしてください。

もちろん、知らないことは教えてあげないといけないですし、実際そうしています。
ただ、できるだけこちらからの説明を減らし、生徒自身の力で解き方に気づいてもらうことを最優先に考えています。

解法は生徒の頭の中にあるのです。
そして、それを「引き出す」のが私の仕事だと思うのです。

どうしてそのようにしているのか、理由は簡単です。
人は誰かから聞いたことよりも、自分で気づいたことの方が記憶に残るからです。
それに、やり方をすべて教えてしまうと、生徒は自分で考えようとしなくなります。


「引き出す授業」に不可欠なのが発問です。
私の授業は発問が多いです。

「まず何をすればいいかな?」
「何が分かればできそうかな?」
「このあとどうすればいいと思う?」
など、とにかく発問をして、生徒に考えさせるようにしています。

発問をすると、生徒はそれについて考えなければならないため、受け身になりません
「引き出す授業」は解法も引き出しますが、積極性も引き出します。
その結果、生徒自身も気づいていない力を引き出すことができれば、こんなにうれしいことはありません。


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