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算数上達への道⑧(外せない計算について)

こんにちは。算数教師のさいとうです。
昨日お伝えした「計算力を語る上で外せないポイント」について、もう少し詳しく説明しておきます。

ポイントは次の3つです。 
①□を求める計算(逆算)
②2けた以上でわる割り算 
③最小公倍数・最大公約数を求める
 

ポイント① □を求める計算

□を求める計算というのは、いわゆる「逆算」のことです。
多くの生徒は□+23=41、□×8=200 などの□はスムーズに求められます。
問題はもう少し複雑になった場合です。

(□+9)×8÷2=56

上記の例は台形の面積の公式で、上底が□になったバージョンです。。
「下底の長さが9cm、高さが8cmで面積が56cm²の台形の上底の長さは何cmですか?」

これでもあまり難しくはないのですが、こうなっただけで「???」となる生徒が出てきます。
そのまま何も対策をしないと、テストでも「□の入った計算を見た瞬間に飛ばしてしまう」子になってしまいます。

逆算は様々な場面で利用します。
ルールをきちんと理解させ、何度も練習を重ねましょう。


ポイント② 2けた以上でわる割り算

私が毎年算数を指導していて、ここがいちばん差がつくポイントだと思います。
速い子と遅い子では「計算にかかる時間」と「正答率」が全然違います。

例えば、2けたでわる割り算ですが「10問の計算問題を6分程度で解き、全問正解の子」がいる一方、同じ問題を「15分かけても5問しかできず、しかも正解数が2問」という子もいます。

どこでこの差がつくのでしょうか。

972÷18を計算するとき、まず「97÷18」をします。
教科書などでは「約100÷約20」と考えて5を導き出します。
(ちなみに5で97をオーバーしたら4にし、あまりが18より大きくなれば6にします)
この商の見当を立てるのところで差がつくのです。

2けたのわり算は次の手順で計算をしていきます。

●商の見当→●かけ算→●ひき算→●おろす

商の見当にはかけ算が必要です。
時間がかかっている子は、2けた×1けたのかけ算の練習が不足している可能性があります。

この状態を放置しておくと、差がつく一方です。
後者の子は前者の子に追いつくべく、特訓が必要です。
重要な計算を指導するとき、私はプリントを用意して、とにかく練習をさせます。


ポイント③ 最小公倍数・最大公約数を求める

「6と8の最小公倍数は?」と聞かれて「24」と即答できるでしょうか。
「24と36の最大公約数は?」と聞かれて「12」と即答できるでしょうか。

これくらいのレベルならば「いちいち調べたり、計算しなくても」答えが出てくるように訓練をしなければなりません。


最小公倍数・最大公約数と密接に関わってくるのが、分数の計算です。
約分・通分する際に、さきほどのように即答できる子と、いちいち調べている子では、だいぶ差がつくのは想像に難くはありません。

分数の計算に時間がかかったり、間違いが多い人は、最小公倍数・最大公約数を求めるのに時間や手間がかかっている可能性があります。

分数の計算に限らず、入試問題では公倍数・公約数を利用する問題が多く出題されています。
こちらも練習を積んでおきたいところですね。


さいとう


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さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。

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