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「聞く力がないから個別指導」というのは?

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

全体に向けての注意をよく聞きもらしてしまう

このような人達にとって「集団指導」という授業スタイルは、残念ながら不向きです。
教師側が10伝えても1~2しか聞けていないのであれば、授業が理解できないからです。
授業を全然理解していないというのは理解力がないのではなく、話を聞けていない可能性が高いです。

「個別指導(特にマンツーマン)」を検討してみる価値は十分にあるでしょう。
個別指導のメリットは「教師の発言がすべて自分に向けられている」ことが明らかな点です。
話を聞きもらすことはほとんどありませんし、仮に聞きもらしたとしても、もう一度説明してもらうことができます。

この話の最後に、私自身の考えを明確に述べておきましょう。

個別指導塾を経営している立ち場なのに…と思われるかもしれませんが、

正直申し上げると、私自身は「集団授業」だと話が聞けないから「個別指導」という発想はあまり好きではありません。

本来であれば少しでも話が聞けるように本人が努力すべきでしょう。
(保護者の方や生徒本人にも必ずこのような話はしています)
また、教師側も努力すべきでしょう。
いまは話が聞けていなかったとしても、
成長と共にだんだん聞けるようになってくるので、それまで待つという考え方もあります。

しかし、中学受験という期限の決まった戦いではそんな悠長なことを言っていられないという厳しい現実もあります。
多くの塾では小5で学習の核となる部分を学習しますから、この時期に「授業が全然理解できない」「話が全然聞けていない」という状況を放置しておくのは、取り返しのつかないほどの大きなマイナスなのです。

その大きなマイナスを防ぐために個別指導に頼るのは「仕方のないことなのではないか」と考えるようになりました。


さいとう
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全体に向けての注意だと・・・②

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

昨日のブログの続きです。

全体に向けて話していても「自分に話しかけられている」と認識していない

ということについて、私のかつての経験談(「円周率3事件」)を書きました。

円周率がいつもと異なり3であることを、口頭で2回注意し板書もした。
にも関わらず、クラスの中の10人近くが全く聞いていなかった…。


まだ経験の浅い私でしたが「勉強が苦手な生徒(成績が良くない生徒)は、集中して話を聞けない傾向がある」ということくらいはさすがに理解しており、それなりの手を打ったつもりでした。

しかし私の考えは全く甘かったことになります。

これだけのことをしても、それでも話を聞けない人に対してどうすればいいのか?
答えは1つです。

相手の名前を呼び「●●さん、円周率は3だからね」と言ってあげないといけません。
全体に向けて注意をしても聞いてくれない人でも、ここまでやれば絶対に話を聞いてくれます。

その後、私は例の10人をマークすることにしました。
もちろん10人全員にいちいち確認することはできませんので、全体注意の後、そのうち1人に「●●さん、大丈夫?」と声をかけるようにしました。

この勉強合宿では指導面での苦労が大きかったですが、その分私にとっても得るものの多い機会となりました。

例の10人の生徒達ですが「先生の授業はとても分かりやすかったです」と半分くらいの人が書いてくれました。
「えー、本当に聞いてたのかな?」と突っ込みたくなりましたが、いまではいい思い出です。


さいとう

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全体に向けての注意だと・・・①

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

全体に向けて話していても「自分に話しかけられている」と認識していない

残念ながらこのような人は一定数います。

私がこのことに気づいたのは、前職時代の勉強合宿のときです。
指導歴3年の私が担当したのは勉強が最も苦手な人達のクラスでした。
初めての経験です。

「私の授業で算数への苦手意識を少しでも払拭してほしい」と意気込んで参加しました。


そこで、こんなことがありました。
(以前ブログにも書いた記憶があります)

算数の授業での演習中、円周率が3(たいてい3.14)の問題があったので、
「この問題は円周率が3だから注意しようね」と事前に全員に伝え「円周率は3」と板書をしました。さらにもう一度口頭で確認してから解いてもらいました。
(ふだんはそんなことはしませんが、このときは1人でも多くの人に正解してもらうという狙いがありました)

ところが・・・

解説中に「円周率は3だったよね」と確認すると「えっ、そうなの!?」と言う人達がいるではありませんか!
※「あっ、そうだった!」ではなく、「えっ、そうなの!?」というのがポイントです。
「解いているうちに3であることを忘れてつい3.14で計算してしまった」ということではありませんでした。
3であることを知らなかった=先ほどの私の注意を聞いていなかったのです。
しかも1人や2人ではなく、それこそ10数人というレベルでいました。

とても衝撃を受けました。


さいとう

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発問の仕方③

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

「指名してから発問する」よりも「発問してから指名する」方がクラス全体の集中力は保てる。
これが前回のブログの結論です。

新人教師向けの授業の研修でこれを徹底している塾もあるようです。

ただし、私自身はあえて「指名してから発問」をしていたこともありました。

前回のブログで「指名する前に発問すると(このあとだれが当てられるか分からないので)全員が自分事として考える」と書きました。
このあと自分が当てられても大丈夫なように考えてくれるはずだと…。

しかし、この考え方には大きな落とし穴があります。


さいとう

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発問の仕方②

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

前回の続きです。


①指名してから発問する
②発問してから指名する
どちらがクラス全体の集中力を保てるでしょうか?

答えは「②発問してから指名する」です。

理由を簡単にご説明いたします。

ここでは10人のクラスで教えている場合を考えます。
①のように先に「Aさん」と指名してしまうと、Aさん以外の9人は当事者でなくなります。
そのあと発問をしてはそれはAさんに対する問いかけになってしまい、当事者ではないAさん以外の人はあまり真剣に考えてくれなくなるかもしれません。


それに対して②の方は先に発問をします。
この段階では全員が当事者(このあと誰に当たるか分からない)なので、より真剣に考えてくれるでしょう。

このように順番を変えるだけで参加者の集中力は大きく変わります。
授業だけでなくミーティングなどでも活用できますので、ぜひお試しあれ!



さいとう

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