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「たぶん分かった」③

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。
 
気になる子どもの一言として、「たぶん分かった」を取り上げてきました。

本当は分からないにも関わらず、なぜ「たぶん分かった」と言ってしまうのか。
水曜日のブログでは理由として以下の3つを挙げました。
①「分からない」と言えない、言いづらい
②あとから「分かってないじゃないか」と指摘されたくない
③自分に自信がない
 
「たぶん分かった」と言ってしまう子どもについて、どのように対応すればいいのかをお話しいたします。

自分の意見を安心して言えるような環境をつくることです。
きのうのブログがそのヒントになると思いますので、参考になさってください。
また、他人の目を気にしすぎる子であれば、個別に聞いてあげるのがいいでしょう。

口で言うのは簡単ですが、行動するのはかなり難しいと思います。
そして、すぐに成果が出るものでもありません。
とはいえ、少しずつやっていくしかありませんね。


【最後に(塾教師の方へ)】

相手の理解度を正確に知りたいのであれば、「わかった?」と質問してはいけません。

その理由はこれまで説明してきた通りです。
では、どのような質問を投げかければよいのでしょうか。

この機会にお互いに考えてみませんか。


さいとう
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「たぶん分かった」②

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。
 
昨日も書きましたが、
「たぶん分かった」という子は、基本的には分かっていません。
なので、この言葉を鵜呑みにしてはいけません。

ここで考えてほしいことがあります。
それは「この子はなぜ『このような表現』をするのだろう」ということです。
「たぶん分かった」=「分かっていない」であれば、「分かりません」と言えばいいはずです。
それなのに「たぶん分かった」と言ってしまうのはなぜでしょうか。

次のようなことが理由として考えられます。
①「分からない」と言えない、言いづらい
②あとから「分かってないじゃないか」と指摘されたくない
③自分に自信がない

もう少し詳しく見てみましょう。

①「分からない」と言えない、言いづらい
・「分からない」と言うと、先生、親に怒られてしまう
・授業を止めることになるので他の人に申し訳ない(特にグループ授業)
・できないと思われたくない(特にグループ授業)

②あとから「分かってないじゃないか」と指摘されたくない
「やっぱり分かっていないじゃないか!」と指摘されても「だから『たぶん』って言ったじゃないですか」と言える
 
③自分に自信がない
最後は「本当は分かっているのに」というケースです。
自信が持てないため、断言できないのです。
過去に①②のような経験をしており、それが影響している場合もあります。
このような子は勉強に限らず、このような言い方をしているはずです。
日頃の言動に注意してみてください。

金曜日に続きます。


さいとう

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「たぶん分かった」①

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。
 
授業中に子どもが発する一言で「ん?」と気になってしまうものがあります。
これからいくつか紹介していこうと思います。


【気になる一言①】

「たぶん分かった」

気になるのはもちろん「たぶん」という言葉です。
結論から言うと「たぶん分かった」という子は「分かっていない」ことが多いです。

本当に分かったときは「分かったぁ~!」(←あくまでイメージ)となりますので、
「たぶん分かった」なんていうあいまいな言葉が出てくることはありません。

生徒の「たぶん分かった」という言葉を聞いて、「分かっているんだな」と安心しないようにしてください。

明日に続きます。


さいとう

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危険な口癖のまとめ

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。


ここまで、勉強ができなくなる危険な口癖を見てきました。

【危険な口癖まとめ】

①「面倒くさい」
②「苦手だから…」
③「だって+(言い訳)」
④「できない!」「無理!」


共通するのは「物事の負の側面にフォーカスしている」ということです。
これが口癖になっているということは、負の側面ばかりを見る傾向があるということです。
ちょっとしたトラブルがあっただけで「また失敗するのでは?」とビクビクしていては、うまくいくものもうまくいかなくなります。

「その言葉によって、自分が持っている力を出し切れなくなるから」
これが私が危険な口癖を言わないように推奨する理由です。


高い目標に挑戦しようとするとき・・・
「できない」と思えば、できない理由がどんどん浮かんできます。
「できる」と思えば、できる理由がどんどん浮かんできます。

1点を争う五分五分の勝負では、気持ちの強い方が勝ちます。
すぐ「できない」と言う子と「がんばります!」と言える子。
実力が同じなら、勝つのは間違いなく気持ちの強い後者です。


【注意点】

①ときどきは言ってもいいですよ!

無理にポジティブなことばかり言うと、かえって疲れてしまうという人もいるでしょう。
ときどきは言ってもいいのです。つい口に出てしまってもいいのです。
その場合は「でも、がんばる!」と付け加えてみましょう。
気持ちが前向きになるはずです。


②強制はしないでください!

危険な口癖は言わない方がいいのですが「絶対言うな!」と強制はしないでほしいです。
強制することによって子どもを追いつめてしまって(委縮させてしまって)は本末転倒です。


③チャレンジした上での失敗は責めないで!

危険な口癖がある子は、過去に失敗したことで過度に責められた経験を持っています
それがイヤなので最初から「苦手」とか「できない」とか言ってしまうのです。
自分の責任を認めると、責められるから「だって」と誰かのせいにするのです。

もちろん、なにも努力をせずに失敗した場合は叱る必要があります。
でも、積極的にチャレンジした上での失敗は責めないであげてほしいです。
大成功はいつだって積極的なチャレンジから生まれます。
勇気を持ってチャレンジしたことをほめ、次に向けてのアドバイスをしてあげてください。
 
  
今週もお読みいただきありがとうございました!


さいとう

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危険な口癖④

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。
 
危険な口癖④ 「できない!」「無理!」

目標を提示されたときに、すぐに「できない!」とか「無理!」と言ってしまう子がいます。
提示する側からすると、決して不可能ではない目標なのに、非常に弱気なのです。
本当はできるかもしれないのに、最初から諦めてしまっていては当然目標は達成できません。

このように言いたくなる気持ちは分かります。

●できると言ったのにできなかったら叱られるかも…
●恥をかきたくない…
●バカにされたらどうしよう…

きっと過去にこのような経験をしたのでしょう。
だから「できます!」というのが怖いのです。

最初から「できない」と言っておけば、達成できなくても何も言われません。
「ほら、だから最初からできないって言ってたでしょ」と言えばいいのですから。
こう言う人はできなかった理由を分析することもないでしょうから、失敗から得るものがありません。
逆にたまたま成功しても 「あ、なんかよく分からないけどうまくいった」と思うくらいです。
成功からも得るものがありません。

これがひどくなると、自分の達成可能なことにしかチャレンジできなくなってしまいます。
それは成長が止まることを意味します。
周りが進歩していますので、現状維持はすなわち後退につながります。
できないことがますます怖くなるので「できない!」「無理!」が増えてきます。
 
いつの間にか「できないモード」に突入です。
口癖恐るべし!!!
この「できないモード」から抜け出すためには「できない!」「無理!」を飲み込まなければなりません。

勇気がいるかもしれませんが、試しにこう言ってみてください。
「難しいけどやってみます!」
言う側は力が湧いてきます。
前向きな人は周りから応援してもらいやすくなるので、成功の可能性が高まります!
 
成功すれば、大きな自信になります。
仮に失敗してしまっても大丈夫です。
失敗は高い目標にチャレンジした結果です。失敗はチャレンジした人にしかできない貴重な経験なのです。
失敗からたくさん学んで次に活かせばいいのです。

「できない!」と言うと、成功しても失敗しても得るものがありません。
「やってみます!」と言うと、成功しても失敗しても得るものがあります。

どちらがいいのかは言うまでもありませんね。
 
勇気を持ってチャレンジしよう!
もし失敗しても、チャレンジしたこと認めてあげよう!
(でも、無謀なチャレンジばかりをしすぎないようにしてくださいね)


さいとう

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