忍者ブログ

≪ 前の記事次の記事 ≫

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

▲TOP

ミスしやすいのは性格の問題か?②

こんにちは。算数教師のさいとうです。

昨日はミスしやすいのは性格の問題ではなく、習慣とやる気の問題であるという話をしました。

では、ミスを性格の問題と考えてしまうと、どのようなことになるのでしょうか。
結論から言うと、ミスしやすい状態から抜け出せなくなります。

性格というものは、なかなか変えられません。
持って生まれたものだから、性格は一生変わらないという人すらいます。

性格のせいにすると、次のような負のサイクルが出来上がってしまっています。
 
「ミスするのは性格のせい」
→でも、性格だから「変えられない」
→だから「仕方ない」と諦める
→したがって、改善行動をしない
→その結果、ミスしやすい状態が直らない
→やっぱり「ミスするのは性格のせいなんだ」と確信する


これでは、直るものも直らなくなってしまいますね。

保護者は心配しているのに、意外と本人が気にしていないのは「自分はこういう性格だから仕方ないでしょ」と思っているからです。
少し意地悪な見方をすると、
「性格のせいにしていれば、直すための努力をしなくてもいい」ことになります。
だから、本人はけっこう気楽なのです。

なかなかミスが減らないという人は、心のどこかで性格のせいにしていませんか?
くり返しますが、決してそんなことはありません。
正しい「習慣」と「やる気」さえあれば、必ず状況は改善します。


さいとう


さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。

現在、9月体験授業・特別講座「シルバーウィーク集中特訓」の申し込みを受付中です。

PR

▲TOP

ミスしやすいのは性格の問題か?①

こんにちは。算数教師のさいとうです。

「うちの子はミスしやすい性格なので困っています」と相談されることがあります。
保護者の方は深刻そうなのですが、そういうご家庭に限って、生徒本人はミスしてもあまり気にする様子がありません。

ここではっきりさせたいのは、ミスしやすいのは性格のせいではありません。
全く関係がないと言い切ることはできませんが、少なくとも主な原因ではありません。
ミスしやすい状態から脱却したければ、まずこの点を理解する必要があります。

ミスしやすいのは「習慣」と「やる気」に問題があるからです。
言い換えると、正しい「習慣」と「やる気」があれば、確実にミスは減るということです。


「習慣」について

昨日、おとといで、生徒の誤答を紹介しました。
その際に、答えが出たときにチェックをするように書きました。
●「常識的な範囲内に収まっているかな?」のチェック
●「条件に合っているかどうか」のチェック
言われてみると当たり前のことですが、これを毎回やっている生徒はほとんどいません。
やるときもあれば、やらないときもある、という感じです。
つまり、正しい習慣として身についていないのです。
逆に言うと、上記2点が習慣になってしまえば確実にミスは減らせるでしょう。


「やる気」について

残念ながら、本人が「ミスをしないようにしたい!」と本気で思わなければ、ミスを減らすことはできません。
いくら一生懸命アドバイスをしても、本人にその気がなければ、結局はムダに終わります。
それどころか、「いちいちうるさいな」と思われてしまうので逆効果にすらなります。
何事にも本人の「やる気」が不可欠なのです。


さいとう


「算数のお悩み、いまのうちに解決しませんか」
「中学受験(受検)の成否は算数で決まります」

さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。

現在、9月体験授業・特別講座「シルバーウィーク集中特訓」の申し込みを受付中です。

▲TOP

実際にあった子どもの誤答から②

こんにちは。算数教師のさいとうです。

昨日は速さの問題での誤答を紹介しました。
昨日の誤答は、数の感覚として「大きすぎる」または「小さすぎる」と感じることができれば、防げるミスでした。

他にもこんな誤答があります。

①はじめに56個のおはじきがあります。(中略)
 花子さんはそのうち何個もらいましたか。 誤答.70個

全部で56個なので、答えは56より小さい数になるはずなのに・・・。
 

②(中略)いちばん小さい3けたの整数を答えなさい。 誤答.58 

3けたと書いてあるので、明らかに間違っています。
 

これらはいずれも「条件を見落とす」ことによって生じるミスです。
算数の問題の多くは、上記の例のように、答えの範囲があらかじめ決まっています。
答えが出たら、すぐに解答用紙に書くのではなく、条件に合っているかどうか必ず確認するようにしましょう。 
要は「この答えはおかしくないかな?」と確認する癖をつければ良いのです。

特に、苦労して解いた問題ほどじっくり確認してほしいと思います。
「これだけ時間をかけて一生懸命解いたのだから合っていてほしい」という心理がはたらき、チェックが弱くなるからです。


さいとう


「算数のお悩み、いまのうちに解決しませんか」
「中学受験(受検)の成否は算数で決まります」

さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。

現在、9月体験授業・特別講座「シルバーウィーク集中特訓」の申し込みを受付中です。

▲TOP

実際にあった子どもの誤答から①

こんにちは。算数教師のさいとうです。

今日は、速さの問題で実際にあった(去年の)子どもの誤答を紹介します。
速さは塾ではだいたい小4~小5で学習する単元です。


①太郎君の歩く速さは時速何kmですか。 誤答.時速36km

こんな速く歩ける人には自転車なんて必要ありませんね。
マラソンも1時間10分程度で完走できてしまいます。(しかも歩いて!)
ちなみに、この問題の正解は時速3.6kmでした。


②この新幹線の長さは何mですか。 誤答.4000m

これもびっくりの解答です。
この新幹線を縦にすると、富士山よりも高くなるんですね!
そもそも、こんなに長い新幹線に乗ったら、まず自分の座席までたどり着くまでに苦労しそうです。
ちなみに、この問題の正解は400mでした。


どちらも実際の10倍の数値を答えとして書いてしまいました。
やり方はあっていたのですが、途中で計算を間違えてしまったようです。

大人が見ると思わず笑ってしまうのですが、子どもはいたって真面目に書いています。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。
次のような理由があります。


●何の考えもなしに答えを書いてしまった
まず考えられるのが「何も考えずに」答えを書いてしまったパターンです。
このパターンが圧倒的多数です。
答えが出たら「これでいいのかな?」「常識的な範囲内に収まっているかな?」とチェックするのが基本です。
これを怠ってしまうと、このような解答になることがあります。
面白い答えは本人と共に笑い飛ばし、次回からは常識的な解答になっているかを確認するように注意します。


●そもそも数の感覚が身についていない
心配なのはこちらのケースです。
こういう子には『答えが出たら「これでいいのかな?」「常識的な範囲内に収まっているかな?」とチェックするように』という指示は的外れです。
人の歩く速さが時速何kmくらいなのかを知っていなければ、時速36kmがおかしいことに気付けないからです。

数は少ないですが、感覚が身についていない子を見逃さないように注意しなければいけません。
本来は日常生活で学んでほしいところですが、身についていない場合は「知識」として教えてあげる必要があります。


同じ間違えでも、その原因は違いますので注意して見る必要があります。


さいとう


「算数のお悩み、いまのうちに解決しませんか」
「中学受験(受検)の成否は算数で決まります」

さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。

現在、9月体験授業・特別講座「シルバーウィーク集中特訓」の申し込みを受付中です。

▲TOP

見直しについて③

こんにちは。算数教師のさいとうです。
今日は「見直しレベルを上げる」という話をしたいと思います。
見直しレベルが上がると、自分のミスをより発見しやすくなります。


①自分で自分のミスに気づくことが必要

「自分で自分のミスに気づけるようにならないと、ミスは一向に減らせない」
ということを再度強調しておきます。
誰かに指摘される前に、自分で気づくことが大事なのです。

ミスに気づきやすい人、気づきにくい人がいます。
そのちがいは「自分のミスを発見した」という経験の差にあると考えています。


ロールプレイングゲームで例えます。

敵をやっつけると(=ミスを発見する)と経験値がもらえます。経験値が増えるとレベルが上がって、より強い敵をやっつけられるようになります。
(この場合の強くなるというのは、もっとミスに気づきやすくなるということです)
※ただし、他の人が先にミスを発見してしまうと、経験値が少ししかもらえません。

ざっくり言うと、このようなイメージになると思います。


今度はよりリアルな例を挙げます。

子どもが解いているのを横で見ていて、計算ミスをしていることに気づいたとしましょう。
ただ、ミスをしている子ども自身は気づいていません。間違えたまま問題を解き進めています。
このようなとき、皆さんどうしますか?「そこが違う!」と指摘したくなりませんか?

我慢です!子どもが自分で気づくまで待ちましょう!

「そのまま解かせても結局不正解なんだし・・・」
「ただでさえ時間が足りないのに、ここでまたムダな時間を過ごさせるのは・・・」
という気持ちはよく分かります。

しかし、子どもの成長のため、ここはぐっと我慢です。


横から指摘してはいけない理由は大きく2つあります。

1つ目は、他の人が指摘すると「経験値が少ししかもらえないから」です。
経験値が少ししかもらえないと、レベルが上がるのに時間がかかります。
レベルが上がるまでの間は何度も何度も同じようなミスを繰り返すことになります。
「何度言ったら分かるの?」と言いたくなるかもしれませんが、「何度も言ってしまう人」の方にも原因があるのです。

2つ目は、当たり前のことですが「入試本番のときは誰も指摘してくれないから」です。誰かに指摘されることに慣れてしまうと、いざ本番のときに困るのは子ども自身です。

子どもが解いていて「あれ、おかしいな」と気づくタイミングを待ちましょう!
もちろん最初はものすごく時間がかかります。やむにやまれぬ事情があったり、我慢しきれなくなったりで、本人が気づく前に指摘する場面があるかもしれません。

それでもいいと思います。
少しずつでもいいので、とにかくレベルアップしていくことが大事です。
「本人に気づかせる」という方針は忘れずに、気長にやっていきましょう!



②なかなか気づかない場合は、少しずつヒントを与えて誘導する。

「子どもが自分のミスに全然気づいてくれないです」という保護者の方、塾講師の方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、ヒントを与えていただいて構いません。

ミスの箇所を直接指摘するのではなく、

「どのあたりでミスをしているのか(範囲をしぼる)」
「どのようなミスをしているか(種類をしぼる)」

などを伝えて、自分で発見するためのサポートをしてあげてください。
だんだんヒントなしでも気づけるようになってきます。



③「あれ、おかしいな」という感覚を大事にする。

日常生活の中でも「あれ、おかしいな」「何か違うような気がする」と感じることがあると思います。算数の問題を解いているときも、その感覚が大事です。

解いているときに「あれ、おかしいな」と思ったときはたいていどこかで間違っています。そのまま解き進めずに、戻ってミスがないかチェックすることをオススメします。
「あれ、おかしいな?センサー」は、ミスを防ぐのに非常に役立ってくれます。


「うまくいっているときの感覚」も大事ですが、「うまくいってないときの感覚」も知っておくことが大事なのです。

先ほどの話ともつながりますが、ミスをしてもすぐに誰かに指摘されることになれてしまうと、「あれ、おかしいな?センサー」は作動しません。
その感覚に陥る前に指摘されてしまうため、「おかしい」という感覚自体を知ることができないからです。

「本人に気づかせる」という方針を忘れずに接していれば、自然とセンサーが作動するようになってきます!(そして、だんだん感度も良くなってきます!)



またまた長くなってしまいましたが、今日は以上です。
少しずつ改善していくしかありませんので、気長にやっていきましょう!
それでは、また明日!


さいとう
 
 
「算数のお悩み、いまのうちに解決しませんか」
「中学受験(受検)の成否は算数で決まります」

さいとう算数教室のホームページはこちら↓からどうぞ。
http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
2015年夏に開校した中学受験・算数専門・個別指導の学習塾です。

東急池上線 長原駅から徒歩30秒のところに教室があります。
東急池上線(蒲田~旗の台~五反田)や東急大井町線(大井町~大岡山~自由が丘~二子玉川)沿線にお住まいの方でも無理なく通塾が可能です。
 

【さいとう算数教室からのお知らせ】

①11・12月無料体験授業の申込受付中です!

②冬期講習の申し込みを受付中です!
③[小2・小3向け]特別講座のご案内を開始しました!

▲TOP

« 2025年03月 »
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

Recent Comment

    Recent Trackback