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実際にあった子どもの誤答から①

こんにちは。算数教師のさいとうです。

今日は、速さの問題で実際にあった(去年の)子どもの誤答を紹介します。
速さは塾ではだいたい小4~小5で学習する単元です。


①太郎君の歩く速さは時速何kmですか。 誤答.時速36km

こんな速く歩ける人には自転車なんて必要ありませんね。
マラソンも1時間10分程度で完走できてしまいます。(しかも歩いて!)
ちなみに、この問題の正解は時速3.6kmでした。


②この新幹線の長さは何mですか。 誤答.4000m

これもびっくりの解答です。
この新幹線を縦にすると、富士山よりも高くなるんですね!
そもそも、こんなに長い新幹線に乗ったら、まず自分の座席までたどり着くまでに苦労しそうです。
ちなみに、この問題の正解は400mでした。


どちらも実際の10倍の数値を答えとして書いてしまいました。
やり方はあっていたのですが、途中で計算を間違えてしまったようです。

大人が見ると思わず笑ってしまうのですが、子どもはいたって真面目に書いています。
なぜこんなことが起こるのでしょうか。
次のような理由があります。


●何の考えもなしに答えを書いてしまった
まず考えられるのが「何も考えずに」答えを書いてしまったパターンです。
このパターンが圧倒的多数です。
答えが出たら「これでいいのかな?」「常識的な範囲内に収まっているかな?」とチェックするのが基本です。
これを怠ってしまうと、このような解答になることがあります。
面白い答えは本人と共に笑い飛ばし、次回からは常識的な解答になっているかを確認するように注意します。


●そもそも数の感覚が身についていない
心配なのはこちらのケースです。
こういう子には『答えが出たら「これでいいのかな?」「常識的な範囲内に収まっているかな?」とチェックするように』という指示は的外れです。
人の歩く速さが時速何kmくらいなのかを知っていなければ、時速36kmがおかしいことに気付けないからです。

数は少ないですが、感覚が身についていない子を見逃さないように注意しなければいけません。
本来は日常生活で学んでほしいところですが、身についていない場合は「知識」として教えてあげる必要があります。


同じ間違えでも、その原因は違いますので注意して見る必要があります。


さいとう


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「中学受験(受検)の成否は算数で決まります」

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