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『これを言ってはいけない「NGワード」特集』②

こんにちは。算数教師のさいとうです。
今週は、子どもに言ってはいけないNGワード特集です。

NGワードその1「早くしなさい」


母親がつい子どもに言ってしまう言葉の第1位なんだそうです。
ただ、良かれと思って何度も言うものの、なかなか思うようになりませんよね…。

【なぜいけないのか?】
「早くしなさい」という言葉には「あなたは行動が遅い」というメッセージが込められています。
これをくり返し言われた子どもは、「自分は行動が遅いんだ」というセルフイメージ(自分が思う自分像)を持ってしまうでしょう。
そして、本当に行動が遅くなってしまいます。


子どもの視点に立って考えてみましょう。

「早くしなさい」と言われれば、もちろん「急がないといけないな」と思います。

ただ、言われすぎるとそのうち「早くしなさい」と言われない=「まだ急がなくていい」

と考えるようになります。


さらに悪い方向に進むと以下のようになってしまいます。
①「言われるまでは大丈夫だから」と思い、ギリギリのタイミングまで待つようになる
②「言われてからやればいいや」と思い、言われるまで自分から行動しなくなる

「行動が遅い」という「悪い期待」をしてしまい、くり返し「遅い」という言葉を聞かせた結果、本当に遅くなってしまうのです。


【言い換え】 「あとどれくらい(何分)でできるの?」

行動を促すという意味では「早くしなさい」と同じ効果が期待できます。
しかし、この言葉には「あなたは遅い」というメッセージは含まれていません。
「早くしなさい」が言いっ放しの言葉なのに対し、こちらは疑問形なので、子どもに考えさせることができます
さらに「どれくらい」と聞いているため、自然とタイムリミットを意識して考えることを促しています。
子どもが受ける印象は全然ちがうものになるでしょう。


ちなみに、言い換えの言葉は「疑問形」「前向き」なものがいいです。
これは子どもを前向きにして、自分で解決策を考えてもらうためです。


さいとう

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