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「本当は〇〇点だった」

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。
 
今日は気になる「子どもの一言」の第3弾です。


【気になる一言③】

「本当は〇〇点だった」

テストが返却されたときによく耳にする言葉です。


例えば平均点が75点の算数のテストで60点を取ったとします。
答案を分析したところ、
「計算ミスで10点」・「問題文の読み間違えで10点」
合計で20点の失点があることが分かりました。

ミスなくやっていればあと20点は取れた・・・。
そこで「本当は80点だった」と言う子がいるのです。


「本当は80点だった」という言葉に対して、次の2通りの解釈が考えられます。

①しっかりやっていれば80点が取れたにもかかわらず60点を取ってしまって悔しい

②結果は60点だった。でも本気を出せれば80点(平均以上)が取れたから別にいいよね


①のような意味で言ってくれていれば何の問題もありません。(むしろいいことです)
ここで大事なのは「80点取れたはずなのに、なぜ60点しか取れなかったのか」を考えることです。
こういう子は、それを考えられるでしょう。
そして、到達可能なラインの80点と実際の点数60点との差を埋めるべく、努力ができるでしょう。

しかし「本当は〇〇点」という子の多くは②の意味で言っています。
しかも言っているうちに「80点を取ったつもり」になってしまうから怖いのです。
危機感もないので、20点を埋める努力がおろそかになります。
結果、同じミスをくり返すはめになります。

こういう子は実力の意味を勘違いしています。
残念ながら計算ミスをするのも実力ですし、問題文を読み間違えるのも実力なのです。
「自分の実力は80点ではなく60点である」と考えられなければ今後の成長はありません。
この点をきちんと指導する必要があると感じています。


さいとう
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