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伸びる子の特徴②

こんにちは。算数教師のさいとうです。
伸びる子の特徴、今日は宿題編です。

宿題をやるとき…
「伸びる子」は間違えた問題の解き直しをする。さらに類題を解いて定着させる。
「伸びない子」は答え合わせすらしない。しても○×をつけるだけ。


【宿題の目的】 
そもそも宿題はなんのためにやるのでしょうか。
今一度確認しておきます。
 
①理解度の確認
授業で学習した内容がどれだけ身についているか、宿題をやることで確認できます。

②できなかった問題の解き方を確認する
できる・できないを確認して終わりではありません。
できなかった問題については、解説を読んだり、先生に質問したりして、解き方を理解します。

③解き直しをする。さらに類題を解く
解き方を理解して終わりではありません。
本当にできるようになっているか、時間を置いて解き直しをしてみましょう。
さらに、他のテキストに載っている類題を解いてみると、定着度がさらにアップします。

ちなみに①~③までをきちんとできていれば偏差値60は必ずとれるようになります!

【解説】
「伸びる子」と「伸びない子」の違いは「宿題をやる目的」を理解できているかどうかです。
「伸びる子」は目的をしっかり理解していますので、①~③が自然とできています。

「伸びない子」は理解できていませんので、次のようなことを平気でやります。
●答え合わせをしない
●○×をつけるだけ
●×の横に正しい答えを書いて、青で○をつける(解説などは書かない)

普通の感覚であれば、自分が解いた問題が○なのか×なのかは気になりますよね。
もし間違っていたら、どうして違うのかが気になりますよね。
でも「伸びない子」はそれが気にならないのです。

なぜかと言うと「宿題を終わらせることが目的になっている」からです。
すなわち、宿題が作業になっている状態です。「とにかくやればいいんでしょ」状態です。
終わらせることが目的なので、その先にある「正解か不正解か」や「なぜ間違ったのか」は気にならないのです。

人は「できた問題」よりも「できなかった問題」の方からより多くのこと学べるのです。
できない問題をできないままで終わらせてしまうのは本当にもったいない!


【伸びる子になるためにできること】
①宿題をやる目的をきちんと理解させること
②目の前の1問を真剣に解くこと

①については上記の通りです。目的が理解できれば、行動が変わる可能性があります。
それから、私たち大人が「宿題を終わらせたか・終わらせていないか」だけで子どもを評価していないか、振り返ってみる必要があります。
大事なのは、終わらせたかどうかよりも、その「中身」です。

仮に半分しか終わっていなくても、先ほどの宿題の①~③がきちんとできていれば認めてあげてください。
そこを認めずに「ちゃんと終わらせないとダメじゃないか!」と説教してしまうから、終わらせることが目的の「伸びない子」になってしまうのです。

仮に全部終わらせたとしても、答え合わせすらしていない場合はあまりほめてはいけません。
そこで「全部できてエラいね」なんて言ってしまうから、終わらせることが目的の「伸びない子」になってしまうのです。

つまり、私たち大人が「中身が大事なんだよ」というメッセージをきちんと発信できるかどうかも、「伸びる子」になるか「伸びない子」になるかを決める要素なのです。
ぜひ、この点も覚えておいていただきたいです。


②については、昨日も言いました。
答え合わせをしなくても何とも思わないのは、その問題を真剣に解いていないからです。
真剣に解けば、絶対に結果(○か×)が気になるはずです。

○×をつけるだけですませてしまうのは、その問題を真剣に解いていないからです。
真剣に解いた結果、間違えていたなら「なぜ違ったのか?」が絶対に気になるはずです。

とにかく「伸びる子」になりたいと本気で思うのならば
まずは目の前の1問を真剣に解いてみよう!
そこからすべてが変わりますよ。


さいとう


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