忍者ブログ

≪ 前の記事次の記事 ≫

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

▲TOP

ミスとの戦い㉑(音読と一緒に試してほしいこと)

こんにちは。さいとう算数教室のさいとうです。

音読と一緒にすると効果的なのが、

問題文の中で注意しないといけない点を、子ども自身に指摘させる

ということです。

例えば次のような2つの問題文があったとします。

まずは1つ目。これはしょっちゅう出てくる「典型問題」です。


問題1
1,2,3,4,5の数字が書かれたカードが1まいずつあります。
このカードを並べて3けたの整数を作ります。3けたの整数は何通りできますか。
 
次の「問題2」はさまざまなところにワナがしかけてあります。
うっかり読み落としてしまいそうなところはどこでしょうか?


問題2
0,1,2,3,4の数字が書かれたカードがたくさんあります。
このカードを並べて4けたの整数を作ります。このとき偶数は何通りできますか。
 
ひっかかりそうなポイントはいくつ見つかりましたか?


下に子ども達がひっかかるポイントを赤で示しました。

問題2
,1,2,3,4の数字が書かれたカードがたくさんあります。
このカードを並べて4けたの整数を作ります。このとき偶数は何通りできますか。

こんなに短い文章の中に注意ポイントが4つもあるんです。
ひとつひとつに少し説明を加えると、このようになります。
 
①0・・・0は千の位では使えない 
②たくさん・・・同じ数字を何回でも使える 
③4けた・・・この手の問題は「3けた」のことが多いため、つい3けたでやってしまう
④偶数・・・整数ではなく偶数!

ひっかかる人はこの中のいずれかにひっかかります。
おもしろいのが問題1を解き慣れている人ほど「いつもの問題だ!」と早合点してしまい、
大事な点を見落としてしまうことです。
(以前私が「油断したときほどミスが起こりやすい」と申し上げたのはこのことです)


見落としの多い子どもには「問題2」のようなひっかかりやすい問題を音読させたあとに、
「気を付ける点(引っかかりそうなところ)はどこかな?」と質問すると良いでしょう。

このとき「『たくさん』というところ!」とか「『偶数』というところ!」という答えが返ってくれば、そこで引っ掛かることはまずありません。
(逆に、ここで出てこなかった「4けた」という言葉は見落としている可能性があります)

「音読」+「指摘」 非常に強力なので、ぜひセットでお試しください。


さいとう
PR

▲TOP