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過去問対策について②(過去問演習の目的)
2015.08.17 Monday 18:30 | 過去問対策について
こんにちは。算数教師のさいとうです。
「過去問の進め方と注意点」について、全12回にわたってご説明いたします。
今日は過去問演習の目的についてです。
目的は3つありますので、順番に見ていきましょう。
目的1 志望校の入試問題の「傾向」「難易度」「形式」を知る。
まずは、戦う相手を知ることから始めます。相手を知らずに対策は立てられません。
「傾向」 ・・・どの単元・どの分野からの出題が多いのかをつかむ。
学校によっては「毎年この単元から出題される!」という単元が存在します。
算数の場合、特殊算(つるかめ算など)を一切出題しないという学校もあります。
「難易度」・・・どの程度の難しさなのかをつかむ。
(塾のテキストをきちんとやっていれば対応できるのか)
「塾のテキストのどのレベルまでやれば」その学校の入試問題が解けるようになるのか、これはかなり重要な問題です。
基本問題まででいいのか。練習問題までやる必要があるのか。それとも応用問題も必要なのか。それによって、今後の対応が変わってきます。
志望校の問題がテキストの練習問題レベルなのに、宿題で基本問題レベルまでしかやっていなければ、いつまでたっても、その学校の問題に対応できるようにはなりません。
ちなみに「偏差値が高い=問題の難易度が高い」ということではありません。
実際に解いて(問題を見て)から判断してください。
「形式」 ・・・試験時間と問題量、解答用紙の形式などを確認する。
試験時間と問題量から「1問にどれくらい時間をかけられるのか」が予測できます。
解いていて時間が足りなくなるようなら、対策を考えなければなりません。
解答用紙の形式ですが、算数の場合「答えだけ書けばいい学校」と「式や考え方も書く必要がある学校」に分かれます。
また、問題用紙と解答用紙が一体化している学校もあります。
目的2 入試本番を意識して、テストに強い実践力を養う。
過去問は「過去に実施された入試問題」なので、皆さんがもし1年、2年早く生まれていたら、その入試問題を解くことになっていたわけです!
ですから、入試本番と同じくらいの緊張感を持って解いてほしいと思います。
「入試本番に近いシチュエーションで問題を解く機会」というのは、実は意外と少ないのです。
過去問演習は、その数少ない機会の1つなので、大事しなければなりません。
同一校のテストを複数年度・複数回次解くことで「現場力(初めて見る問題への対応力)」と「慣れ」を養っていきましょう。
目的3 問題との相性を確認し、併願校選びの判断とする。
併願校を決める際に、相性で判断する方法があります。
併願校として「難易度」「志望度合い」が同じくらいの2つの学校を検討しているとしましょう。このようなときに両校の入試問題を1年ずつ解き、相性の良かった学校の方を併願校にするという戦略です。
人間関係と同じで、入試問題にも「何となく合う」「何となく苦手」というものが存在します。
入試問題とはいえ、結局は人が作っているので、当然と言えば当然かもしれませんね。
そして「入試問題との相性」とは「その学校との相性」である、と言うことができます。
なぜなら、入試問題は「こんな子に入学してきてほしい」という学校側からのメッセージだからです。
興味深い事実をご紹介します。
これまで教えてきた生徒たちの中に「○○中の入試問題はおもしろいね!」という生徒が何人もいました。「○○中の問題を解くのは楽しい!」という言い方をする生徒もいました。
なんと、その生徒たちは全員その学校に合格しています!
中には、最後まで模試の合格可能性が20%未満だったのにもかかわらず、その学校に合格してしまった(!?)生徒もいました。
それくらい相性は重要なのです。
長くなりましたが、以上3つの目的をふまえて過去問演習を進めていきましょう!
さいとう
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http://www.saito-sansukyoushitsu.com/
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