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『これを言ってはいけない「NGワード」特集』⑥
2015.06.27 Saturday 20:30 | 受験を失敗に導くかもしれない(!?)「余計な一言」
こんにちは。算数教師のさいとうです。
今日は子どもがテストの結果を持ってきたときのNGワードです。
NGワードその5
①「たまたまなんじゃないの?」「これくらいで調子に乗っちゃダメだよ」 (テストが良かったとき)
②「なんでこんなに悪いの?」 (テストが悪かったとき)
【なぜダメなのか】
①について
テストの結果が良かったとき、子どもは喜んでもらいたいはずです。ほめてもらいたいはずです。
もちろん子どもがいい点数を取れば、親だってうれしいはずです。
一方で「調子に乗って、次回失敗しないでほしい」という気持ちもあります。
そこで、冒頭の言葉が出てしまう場合もあるのですが、子どもからするとガッカリです。
まずは一緒に喜んであげましょう。(※本当にたまたまだったとしてもですよ!)
②について
「なぜ悪かったのか?」という質問だと、否定的な答えしか出てきません。
しかし、ちょっと言い方を変えるだけで、前向きに考えられるようになります。
【言い換え】
①「良かったね(うれしいよ)。うまくいった理由は何?」
②「次回に向けてどうすればいい?」
①について
まずは喜んであげてください。そして、良かった理由を聞き出します。
スポーツのヒーローインタビューをイメージすると分かりやすいかもしれません。
もし、たまたまうまくいっていた場合、子どもは良かった理由をうまく説明できません。
そこで「あれ、たまたまうまくいっただけかもしれない」と子ども自身が感じてくれれば、次に向けて気を抜かずにがんばってくれるはずです。
②について
テストが悪いと、子どもは多少なりとも反省します。
ですから「なぜダメだったのか?」という聞き方で、さらに追い込むのではなく「どうすればうまくいくか?」と質問しましょう。
「なぜ」ではなく、「どうするか」に焦点をあてます。
一見、同じように見えますが、前者に対しては後ろ向きな言葉が、後者に対しては前向きな言葉が出てくるはずです。
【補足】テスト結果のフィードバックについて
成績に良し悪しに関わらず、必ず「良かったところ」と「悪かったところ」を指摘するようにしましょう。
良いところばかり指摘してもいけないし、悪いところばかりを指摘してもいけません。
そもそも、いいときにほめて、悪いときに叱るのはだれでもできます。
●素晴らしい結果の中からでも、次に向けての課題を指摘してあげること。
●どん底の結果の中からでも、光る部分を指摘してあげること。
どうしてもほめるところが見つけられないときは、そんな成績表を「正直に見せてくれたこ」とをほめましょう。
「子どもがテストの成績を見せてくれない」とお悩みの方は、今一度ご自身のフィードバックについて、見直してみることをオススメいたします。
さいとう