とある算数教師のブログ「日々勉強中ー約10行日記」

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こんにちは。算数教師のさいとうです。
今日は「さかのぼり学習」を阻む要因への対処法について考えていきたいと思います。
水曜日のブログをご覧になっていない方は、こちらを読んでから以下をお読みください。


【さかのぼり学習ができない理由とその対処法】

 
●やる時間がないから(時間の問題) 

特に中学受験塾に通っている人に多い理由です。
必要性は分かっているものの、毎週新しく習ったことを定着させるのに精一杯で、とてもじゃないがそんな時間は取れない、というパターンです。 


【対処法】

「毎週新しく習ったことを定着させるのに精一杯」になるのは、過去の単元につまずきがあるからかもしれません。
本来であればつまずきを解消するのが最優先でそちらにまず時間を割くべきです。
しかし進学塾のカリキュラムから外れて復習をするのは大きなリスクを伴う、というのが実状です。

そこで、塾のカリキュラムが進まない長期休みを利用して「さかのぼり学習」をすることをおすすめします。
逆に言うとチャンスは長期休みしかありません。
ここを逃さないようにしたいところです。


●意地やプライドが邪魔してしまう
  
「５年生の自分が３年生の算数を復習しなければいけないなんて恥ずかしい」と思っていると「さかのぼり学習」はできなくなります。


【対処法】

つまらない意地やプライドは捨ててしまいましょう･･･。
と言いたいところですが、それができない人もきっといますよね。

この場合でも工夫次第で何とかなります。
要は「自分は下の学年の内容をやっているんだ」と気づかれないように復習させればいいのです。

・無学年の問題集を買ってきて、復習させたい箇所をやらせる
・プリントを作る
などなど、方法はさまざまあります。
 
 
●意欲・自信を失っている
  
算数に対して強烈な苦手意識を持っている人にとっては。「さかのぼり学習」とはいえ、かなりハードルが高いです。


【対処法】

ひとりで立ち向かう気力がない場合は 本人を励まし、学習意欲を高めてくれる『伴走者』が必要です。
親がなれるようならなってあげてもかまいませんが、親が子どもに勉強を教えるとうまくいかないケースも多々ありますので注意が必要です。
 
 
いずれにせよ、御家庭での対応が難しい場合は信頼できる学習のプロに相談してみるのがよいでしょう。
「放っておけばそのうち時間が解決してくれる」という問題ではありませんので、早めの御相談をお願いいたします。
 
 
さいとう



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