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量か質か②

こんにちは。算数教師のさいとうです。
昨日の続きです。

なぜ質よりも量が先なのでしょうか。
答えは簡単です。

質を高めるためには量をこなさないといけないからです。
最初から質の高い学習ができれば、こんなに素晴らしいことはありません。
ただ、そんなことができる人はほとんどいません。
質の高い仕事をする人、例えば職人さん・スポーツ選手・芸術家などの多くは、若いときや下積み時代に多くの量をこなしてきた方達です。
量をこなしていくなかで「工夫や発見が生まれ」質が高まっていくのです。
 

このことから次のようなことが言えると思います。
 
①質を高めるためには「量をこなすだけ」という状態を通過しないといけない
 
親が子どもの勉強の様子を見ていると「量に追われてただ漫然とこなしているだけ」に見え、心配になることがあります。
これは「量は多いが質が低い」の典型です。
「量をこなさないと質が高まらない」ということを考えると、どうしても避けられない状態なのです。


②「負担が大きい⇒ただ量を減らす」では解決にならない

「大量の宿題に追われている子どもが大変そうだ」というとき、
解決策の1つとして「宿題を減らす」という選択肢があります。

もちろん私もこの選択肢をとることがあります。
ただし「ただ宿題を減らす」だけでは解決策になりません。

ここまでお読みの方はもうお分かりかもしれませんが、
「宿題を減らす」ことは「量を減らす」ことです。
量を減らすと、質はなかなか高まりません。
質は低いまま・・・しかも量もこなせないとなると、周りにどんどん差をつけられてしまいます。
量を減らした結果、少ない量に慣れてしまっては、ますます量がこなせなくなってしまいます。

量に追われることは一概に悪いとは言えません。
「早くやる方法はないのか」
「取り組み方に改善すべき点はないか」
追われる状況から抜け出すために、工夫をこらし、質が高まるという面があるからです。


しかし明らかに子どもが負担を感じており、その負担を減らした方がいいときはどうすればいいのでしょうか。

例えばいま宿題として「問題集A」「問題集B」「問題集C」の3つが出ているとしましょう。
これをまず「問題集A」だけに減らします。

ただ、これで終わりにすると、ただ量を減らしただけになってしまいます。
「問題集A」だけにするかわりに、2回もしくは3回解くこと(反復)
これならどうでしょう。

2回目、3回目とくり返すごとに、解くのにかかる時間は短くなります。
解ける問題も増えますので、これまでよりは確実に負担は減るはずです。
しかも解く問題量はたいして減っていない。

いいことづくしですね。


次回に続きます。


さいとう
 
 
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