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計算ミスを防ぐ対策③
2015.06.12 Friday 20:00 | ミスを減らして合格をつかもう!
こんにちは。算数教師のさいとうです。
今日も計算ミスを防ぐ対策についてです。
計算ミスを防ぐ対策③ 「『分配法則』を利用する」
「分配法則」は算数・数学用語で、
「A×B+A×C=A×(B+C)」というルールのことです。
簡単に言うと「A×B+A×C」も「A×(B+C)」も答えが一緒になるから、どちらでもやりやすい方でやっていいですよ、ということです。
例:①32×48+32×52=②32×(48+52)
①でやっても、②でやってもどちらも答えは同じになります。
①だと
32×48=1536
32×52=1664
1536+1664=3200 となります。
②だと
48+52=100
32×100=3200 となります。
どちらがやりやすいかは言うまでもありませんね!
分配法則を使うと、計算の手間が省ける場面がたくさんあります。
早速活用例を紹介します。
活用例1 「3.14の計算回数を減らす!」
「4×4×3.14×2+4×2×3.14×6」という計算があったとき、
16×3.14=50.24
50.24×2=100.48
・・・
というように1つ1つ順番に計算する子がいます。
この計算をまともにやると、時間もかかりますし、それだけミスする確率も高くなります。
4×4×3.14×2+4×2×3.14×6
=32×3.14+48×3.14 ← まず3.14以外の部分を計算します!
=(32+48)×3.14 ← 分配法則を利用!
=80×3.14
=251.2
8×3.14=25.12と覚えていれば、80×3.14の答えはすぐに分かりますね。
まともにやると小数の計算が何度も必要ですが、これだと1回で済みました!
活用例2 「『キリのいい数』との差を考える」
「45×98」という計算があったとき、まともに筆算で計算すると時間がかかりますし、ミスしやすくなります。
ここでも98⇒100-2であることを活用し、分配法則でやってみます。
45×98
=45×(100-2) ←98を100-2に変える
=45×100-45×2 ←分配法則を利用
=4500-90 ←簡単な引き算になりました
=4410
どうでしょう。
こちらも簡単な計算になりました!
分配法則はとても便利ですので、有効活用したいですよね。
さいとう
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